はじめに
実務にて、定数の一部を楽に切り替えられるようにする必要があり、それを解決した情報になります。Web 開発の初心者、初学者の方にもわかりやすいように、ソースコードを編集してサンプルを公開しています、ご参考になれば幸いです。
検証環境
サンプル
- GitHub
- index.php:コメントスイッチ
解説
小規模な Web 開発では、ステージング環境と検証環境を構築しないで、開発環境で機能の動作確認をしてからファイルをサーバーにアップロードすることがあります。或いは、FTP クライアントから直接サーバーのファイルを編集することもあるでしょう。
そのような開発では、素早く本番用と検証用の値を切り替えたいことがあります。例えば、API キーやリクエスト URI などです。
そんな時に便利なのが コメント をスイッチするテクニックです。
値を切り替える方法
値を切り替えたい場合は、下記のようなコメントで実現できます。
/**/ A /*/ B /**/
: A が出力される。/** A /*/ B /**/
: B が出力される。
const API_KEY = /**/ '1yKWejFX' /*/ 'uVd8Wj0T' /**/;
var_dump(API_KEY); // string(8) "1yKWejFX"
最初の /**/
から最後の /
を削除する。
const API_KEY = /** '1yKWejFX' /*/ 'uVd8Wj0T' /**/;
var_dump(API_KEY); // string(8) "uVd8Wj0T"
範囲を切り替える方法
範囲を切り替えたい場合は、下記のようなコメントで実現できます。値の切り替えと同じですね。
/**/ A /*/ B /**/
: A が出力される。/** A /*/ B /**/
: B が出力される。
/**/
const API_URL = '1yKWejFX';
const API_KEY = 'https://webgroove.work/';
/*/
const API_URL = 'uVd8Wj0T';
const API_KEY = 'https://webgroove.work/';
/**/
var_dump(API_URL, API_KEY); // string(8) "1yKWejFX" string(23) "https://webgroove.work/"
1 行目最後の /
を削除する。
/**
const API_URL = '1yKWejFX';
const API_KEY = 'https://webgroove.work/';
/*/
const API_URL = 'uVd8Wj0T';
const API_KEY = 'https://dev.webgroove.work/';
/**/
var_dump(API_URL, API_KEY); // string(8) "uVd8Wj0T" string(27) "https://dev.webgroove.work/"
他にも、下記のようなコメントでも実現できます。
//* A /*/ B //*/
: A が出力される。/* A /*/ B //*/
: B が出力される。
//*
const API_URL = '1yKWejFX';
const API_KEY = 'https://webgroove.work/';
/*/
const API_URL = 'uVd8Wj0T';
const API_KEY = 'https://dev.webgroove.work/';
//*/
var_dump(API_URL, API_KEY); // string(8) "1yKWejFX" string(23) "https://webgroove.work/"
1 行目の /
を一つ削除する。
/*
const API_URL = '1yKWejFX';
const API_KEY = 'https://webgroove.work/';
/*/
const API_URL = 'uVd8Wj0T';
const API_KEY = 'https://dev.webgroove.work/';
//*/
var_dump(API_URL, API_KEY); // string(8) "uVd8Wj0T" string(27) "https://dev.webgroove.work/"
まとめ
環境変数で分岐させるまでもない場合に便利です。
以上です。
おわりに
サンプルのソースコードを再利用する際は、要件定義やコーディング規約にお気を付けください。