非エンジニアにもわかる VCS とは?

解説

VCS(Version Control System)はバージョン管理システムと呼び、一言で表すとファイルの変更履歴を管理するシステムです。

代表的な VCS に GitSVNCVSなどがあります。現在の主流は Git です。

VCS には、各バージョンのファイルが リポジトリという場所に保持されており、変更する際にはリポジトリからローカル環境にファイルを取り出し、ファイルを編集後、リポジトリに書き戻します。基本的にはこの作業を繰り返してファイルを管理します。

利点は、無駄な作業とヒューマンエラーが発生しやすい場面を減らすことができることです。

例えば、プロジェクトメンバーの誰かがファイルを誤って編集・削除してしまった場合に過去のバージョンから変更前の状態に戻すことができます。

他にも、ファイルの変更箇所が他のメンバーと競合してしまった場合でも必要な部分だけ残して統合できたり、数十年前のファイル管理にあるようなファイル名に自分の名前を付けて編集する必要はなくなるし、毎朝全てのファイルを zip に圧縮してバックアップするような作業も必要がなくなります。

プロジェクトに導入する際の注意点として、「私はアナログ人間です!」と自己定義している人や仕事に対して保守的なメンバーがいるとちょっと難しくなります。

彼、彼女らの一種のアイデンティティーのようなものを新しい価値観の押し付けで強引に奪い去ってしまうのは人間関係のトラブルになり兼ねないので、メンバーのレベルや状況に合わせて要否を決定すると良いでしょう。

以上です。